猪鼻湖

浜名湖の最も北の端にある猪鼻湖へ 佐久米から都筑を拔けて大崎の海岸沿いを走る。大きなリゾートマンションなどが出来ていて、すっかり観光地化が進んでいるようだ。猪鼻湖は周囲12キロ程で浜名湖の一部、従って汽水湖である。私が幼い頃家族皆んなで来たことがあるが、その時は橋はなく渡し舟であった。2度目は高校2年生の時、三ケ日から通っていた友人の家に遊びに行った時、彼の親せきが尾奈駅近くにあり、和船を持っていて、それを借りて釣りをした。彼は和船を上手に漕ぎ、私もやらせてもらったがちっとも前に進まなかった。彼の漕ぐ和船と私は泳いで競争してみたが、みるみる離されてしまった。和船の偉大さを知った次第!その時まだ幼稚園生位だった友人の姉さんの子も一緒だった。姉さんは三ケ日で開業医をしていたが、友人も後に医者になり、その子も医者になったと聞いている。釣りの方はほとんどハゼ、たまにカレイが釣れた。これは車社会になる以前の昭和34年の夏の想い出で、三ケ日までは遠いと思っていた時代の話である。今は車で行きたいと思えば手が届く距離であり、湖上で上げる三ケ日花火大会なども見に行ったことも、古い寺などを訪ねたこともある。ただここまで浜松市内に組み込まれるとは、当時は想像出来ない、長く生きたればこそ知れることの 我が人生 かな!?